「やだやだ!しないと寝ない」



朝と同じだ…。



仕方ないな…。



杏光の枕元でしゃがんで顔を近づけたら、杏光に腕をぐっと引かれた。



濃厚なキス…。



「あたしの風邪、もらってね?」



暗闇から、杏光がにっこにこなのが伝わる。



俺の顔、赤いの見られなくて済むから暗闇に感謝…。



そのままばっと布団を被って寝た。



次の日、杏光は全快。



一方、俺は…。



「う~…」

「ごめん海琉…調子乗った…」



見事に杏光の熱をもらった…。



俺の部屋で杏光が甲斐甲斐しく俺の看病をしてくれてる…。



「杏光のバカ…」



でも、杏光の看病をしてる時間も、されてるこの瞬間も幸せだったから、たまにはいいかな?



なんてね!!



やっぱり俺は杏光に甘いのを実感した二日間だった。