顔を上げると悠斗は私を睨んでいて。


『…お前には双竜に出入りする資格はねぇ…さっさと出てけ。』


陵のその言葉を聞いた途端、あぁ、この程度だったんだなぁって思った。


たかが二年、されど二年。


双竜のみんなと創った思い出が頭に繰り返される。


幸せな日々は唐突に。


音を立てて崩れていった。


その日々は幸せすぎて、いつの間にか私を弱くしていった。


信じてた人達の裏切られるって、こんなにも心が痛いんだね。


『私はしてないんだけどなぁ。あんた達はそんなにも私を信用できなかったんだ。…バイバイ。』


その言葉を残して倉庫を去る。


二年間の思い出と、信じる事を置いて…。