唖然として私を見る昇爛一同とやっちまったー!と後悔してる私。
で、この空気、どうしようか…。
動くにも動けない。
「え、菜緒、お前、髪…」
空気を破ったのは蓮。
ナイスだ!
それに続いて他の人たちも金縛りから解けたように騒然とし始める。
「え、カツラ…」
「聖華って髪染めちゃだめなんじゃ…」
「てか一体何者…」
あははは…ホント、どうしよう。
困っていると、麗がドドドっという効果音が付きそうな勢いでかけてきた。
「菜緒、なんでカツラ!しかも髪、めっちゃ綺麗…!」
今、言うとややこしいんだよなぁ…。
「いやぁ、ちょっと諸事情により…?」
「なんで疑問形なんだよ!」
あ、竜…。
氷河もいたんだ。
…だってこの髪は双竜にいたときに染めた茶髪を消すために金髪にグラデーションしたものだから。
グッと抑えていると。
頭にポンっと大きな手が乗った。