それから数日は、失敗した仕事の穴埋めをどうしようかと悩んでいたが、佐伯さんがあまり考えなくていい仕事を押しつけてきたので、何とか普通に過ごした。


あの手紙のおかげもあるだろう。


落ち込むはずの精神レベルを、何とか普通に底上げしてもらった感じがする。


でも、そろそろ佐伯さんのフォローに頼ってばかりじゃいけないとも思った。


自分自身で一歩を踏み出さないと、何も変わらない。


そんな風に思いながら帰り着くと、郵便受けに手紙が見えた。