少し、お酒の力を借りて、時間と空間を愉しんでいた。


カラン。


「いらっしゃい」


数人のグループが入って来たのをきっかけに、帰ることにした。


「ごちそうさま」


「もういいの?」


「うん。ありがとう」


「そっか、またおいで」


「うん」


私は会計を済ますと、外に出た。


夜風が、お酒で火照った頬に気持ちよかった。