私は、最初の1杯を空けると、少し大人の雰囲気のカクテルを頼んだ。


次に出てきたのは琥珀色のカクテル、コロネーションだった。


「ドライシェリー、ドライベルモット、オレンジビターズ、マラスキーノで中口ね。神秘的系」


「うん、美味しい」


彼はまた微笑んだだけだった。


彼はバーテンダーだから、人を見る。


前にカクテルが好きだからとレシピを聞いて以来、さらりと教えてくれるが、今日は私に言葉はいらないと思っているようだ。


もちろん、会話を求めればそれにも答えてくれる。