春色のletter


「で、今日は良い休日だったの?」


「なんで?」


「そんな風に見えたから」


彼はグラスを磨きながらそう言った。


「良い休日…かあ」


「あれ?違うの?」


「ううん、そうかも」


私はそっと笑った。


彼は少し肩をすくめながら、それ以上は微笑むだけだった。