春色のletter


ドンッ


「痛っ…」


「あ、ごめんなさい」


カップルの女性がぶつかって、頭を下げていった。


私は道の真ん中で立ち止まっていた。


そのまま彼氏と楽しそうに話をしている彼女には、何でもないことのようだった。


きっとぶつかったコトなんて、思い出すこともないだろう。