春色のletter

その時、やっと、1通目の手紙の意味がわかった気がした。


「東京で倒れた時は、もう末期だったの。肝臓だからね…。向こうじゃ面倒見られないし、だから、急遽こっちに搬送して入院させたの」


私は黙っていた。


「あいつは、今度こそ、あなたを支えたがっていたわ」


さつきさんは続けた。


「あなたとの手紙のやり取りで、彼自身も救われてた。そうじゃなきゃ、もっと早く逝ってたはずだから」


「私、なんにも知らないでバカなことばかり書いて…」


「ううん。あいつ、ずっとあなたのこと忘れてなかったから…それで良かったのよ」


彼女はお茶に手を伸ばしたが、その手をまた下ろした。


「昔、あいつのバカな行動で別れちゃったんでしょ?後で聞いてど突いたわよ」


「いいんです。もう」


私はそっと顔を左右に振った。