その夜は、実久さんと同じ部屋で寝ることになった。
「実久さん、まさか、わざわざ私に会いに?」
電気を消して二人で布団に入った後、月明かりで意外と明るい部屋の中で私は聞いてみた。
「ええ。でもまあ、けっこう叔父さんちには泊まりに来てるんで」
「そっか。気になりました?」
「それは、気にならないって言ったら嘘になりますよね。うちの会社のCIだし」
「そうですよね…」
「でも、いい結果になりそうで良かったですよ」
「それを導いたのは実久さんですよ。既に経営者の器ですね」
彼女はそれを聞いてくすっと笑った。


