春色のletter

ライブには、淳さんもチケットをもらっていることを知り、一緒に行くことにした。


「夜梨子さ~ん!」


会場の近くの中野駅で待ち合わせしていたけど、淳さんはすぐに見つかった。


「相変わらず、悩みとは関係なさそうな元気さだね」


「ええ?これでも悩みはいっぱいあるんですよ」


「たとえば?」


「たとえばですね……。えっと……。あ、そうだ。入るのは関係者口からって言ってました」


「はいはい」


私はごまかされたことは気が付かないフリして、彼女に付いていった。


会場のホールはそれなりに大きなところだった。