春色のletter

二日後に、ハルから手紙が来た。


返事にはハルがイラストを描いてくれるからと、園田さんがお礼におごってくれたコト、淳さんから画集を貸してもらったコト等を書いた。


文面につい、幸せそうな雰囲気が溢れた気がする。


ハルもきっと喜んでくれるだろう。


私は、封をしながらハルの顔を思い浮かべた。


今更ながら、当時彼の写真を全て焼いてしまったことを後悔した。


今、思い浮かべているハルの顔はきっと美化されている。


今の彼に会ったら、きっと吹き出しちゃうんだろうな。


そんなことを思って、一人で笑った。


一人だけの部屋で、自分の笑い声を聞いたのが、不思議な感じがした。


ついこの間まで、こんな気持ちは持てなかった。


あの孤独感はどこにいったのだろう。


こんな風に気持ちが変わるなら、これからどんなことがあっても、生きていける気がした。