春色のletter

「意外と狭いでしょ」


「まあ、それでもここじゃ高いんでしょ?」


「ごにょごにょ」


「ひっ!」


一瞬気が遠くなったが、まあそれはそれ。


「もう少し売れたら引っ越せるんですけどね~」


「そうね~」


私は住みたい部屋に住めているので、少し中途半端な答えになった。


「珈琲いります?」


「うん」


彼女は流してくれた。


「あ!」


淳さんが何か思い出したように声を上げた。