春色のletter


下北沢まではたった6駅だけど、いつもとは違う帰り道はわくわくする。


車窓に薄く映る自分と夕暮れになりかけた景色が重なると、なんとなく夏の香りがした。


このまま夏祭りでも行きたい気分。


下北沢はそういう気分で行くのにちょうどいい街。


あっという間のトリップは終わって駅を出ると、まだ明るい色が残る空が建物の間に見えているのに、その下では賑やかな雑踏が一足先に夜を迎えていた。


無秩序に行き交う人を避けながら、南へ向かった。