春色のletter

翌日、仕事が終わると、佐伯さんがこっちを見た。


「今日はダメです」


「まだ、何も言ってないんだけど…」


「じゃあ、何です?」


「いや、既に断られた…」


「でしょ?お先に失礼しま~す♪」


私はニッコリ笑うと手を振った。


「お疲れ…」


じゃっかん、後ろで元気のない声がした。


(沙也さん、美沙ちゃん、ごめんなさ~い)


内心そう思いながらも、私はウキウキとしながら小田急の新宿駅に向かった。