私は、どこにも寄らずにまっすぐ武蔵野館へ帰った。 そして、ちょっと深呼吸をすると、郵便箱を覗いた。 「あ…」 今日もまだ来ていなかった。 失敗した。 とりあえず、沙也さんの手料理をごちそうになれば良かったと後悔した。 「ま、いいや」 私はその足で、駅前に向かった。