「あ、夜梨」 「う、うん」 絵里に押された時は、ちょっと尻込みした。 人混みをかき分け、そのプラカードを持った男子の先輩が私たちの目の前に現れた。 その時、そこだけ空間が空いて、私たちだけが浮いている感じだった。 目が合った。