キミが可愛いわけがない









「芽郁ーあんたもっと愛想よくできないの?」


「無理」


ううっ、即答かよ…。


放課後、いつものように芽郁の部屋に寄って漫画を読む時間。


学校では芽郁とあんまり関わらないようにしてるから、やっぱりなんだかんだこの時間が落ち着く。


昔から一緒で、私の嫌いなもの好きなものすべてを知り尽くしてる芽郁と過ごす時間は私のストレス発散にもなってる。


「あ、そういえば300円」


「漫画のレンタル料分ということで」


「えぇーーー!そんなのズルいー!」


「あぁーうるせーうるせー。メガホンゴリラ」


芽郁はそう言いながら立ち上がる。


あー、ほんっと可愛くないっ!


私に口答えするとか!!!