キミが可愛いわけがない



「あ、ちょっとあれ見て〜?」


ん?


りんなの声で、私とかよはりんなの目線の先を見る。


注文カウンターがどうしたんだろう?


「あ、2組の若松じゃん」


え?若松さん?
なんとなく聞いたことある苗字だな…。


あ。

カウンターを見ていると、チラッと私たちと同じ制服をきた女の子がメニューを注文しているのが見えた。


ぱっつん前髪に緩く巻かれたミディアムヘア。横顔しか見えないけど、目もぱっちり大きくてすごく可愛い。


私とは全く正反対なタイプだ。


確かあの子って…。


「去年のミスコンで1年代表やってた子」


思い出すのに苦戦してた私に、りんなが呆れたように教えてくれた。


2組の若松 咲菜(わかまつ さな)さんだ。


「あそっか、だから名前聞いたことあったんだ。りんなたち友達?」


「はぁー?なわけないじゃん。去年同じクラスだっただけだよ。あんなぶりっ子」


え…。


「ああいう、私可愛いです〜ってオーラ全開な女が本当嫌い」


「つーか、よく見たら顔とか普通だしね。髪の毛で誤魔化してるでしょ?」


「それある!」


何言ってんの…。
2人とも…。