「できたぁ〜〜!うわぁぁ!!柚希、すっごく可愛いわよ!夢が叶ったぁぁ!ずっと娘にこんな風にしてあげるのが夢だったから嬉しいっ!」


騒ぐママの声がだんだんと聞こえなくなる。


私の目は、目の前の自分の姿に釘付けだ。


ゆるく巻かれたショートボブの髪には、キラキラしたヘアアクセが飾られていて、目も大きくて、肌はふわふわで…。


唇はオレンジピンクのグロスで潤ってプルプルしている。


こんな自分始めてみた。


ずっと、こんなことしちゃいけないと思ってた。


みんなの目を気にして。


でも…ずっと…。


こういうことにだってちょっと興味があった。


なんか…泣きそうだ。


嬉しい。


ただただ嬉しい。