「はーい!完成〜〜!!」


髪をバッサリ切った彼は、ママが用意したスーツを隣の部屋で着替えてから、仕上げにコンタクトを装着して、ニュー布施くんが完成した。


「っ、、、」


イメチェンした布施くんをみて思わず息を飲んだ。


こんなに変わるんだ…。


「柚希先輩、なんか言ってくださいよ。黙ったままだと不安です」


少し恥ずかしそうにもじもじする布施くんは、声を出さずにいた私に突っ込んだ。


「あっ、すごいよ!すごいよ布施くん!」


「正直、自分でもちょっとびっくりしてます。柚希先輩のお母さんのおかげです」


「まぁママの手にかかればこんなもんよ」


ママはさらにドヤ顔をしてそう言った。


うん。今回は本当に、ママすごいよ!