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「あら、芽郁くんっ!」
「あっ、どうも……」
なんとタイミングが悪い─────。
コンビニにお昼を買いにいこうと外に出た瞬間、今まさに買い物から帰ってきたように見えるユズのお母さんとばったり会ってしまった。
気まずい──────。
まぁ、気まずいのは俺だけなんだけど。
「出かけるの?」
「あ、お昼買いに…今日母さんいなくて」
「あら、そうなの。あ!じゃあちょうどいいわ!ご飯食べていかない?昨日のカレーが余ってるの」
「えっ、でも────」
いや、今ユズの家に行くのはすげぇ気まずい。
本当はすごく嬉しい話だし、もし喧嘩なんてしてなけりゃ最高なことだ。
だけど──────。



