「約束したんだから来るわよ。嫌だけど。これで有馬が私に構うのやめてくれるんなら我慢する」
「ひでぇなぁ〜。けどさ、柚希」
「何よ、」
なにやらニヤニヤしている有馬が気持ち悪い。
「デートに誘ったらちゃんと来るってことは、やっぱりちょっと期待しちゃうよ?」
「はぁ?なにそれ!私は仕方なく…」
「仕方なくでも、柚希の一日を俺にくれた。可能性とか考えるよ。バカだから」
「ちょ、なにそれ…」
あんたが、もう関わらないっていってくれたから私は…。
───グイッ
っ?!
突然、有馬は私の腰に手を回すと私の体を自分の方へ引き寄せてから、私の耳元に口元を近づけた。
「柚希の私服姿、すげぇそそる」
っ!!



