「まず巨乳は絶対条件だし、俺より頭良くないと論外」


しゃべるたびに自分の首を絞めてしまう。



「だからしゃべんないでっていってんじゃん！本人の口からちゃんと聞かないとまたあの子たちなに言うかわかんないし…」


知ってる。
ユズが俺に気があるとか、俺の気持ちがバレたのかもとか、そんなこと思ってない。


あり得ない。


でも多分、心のどこかでそうだといいのになんて期待があるから。


そうじゃない現実に俺はムカついているんだ。



「このエロガッパ。私だって、芽郁のことただの腐れ縁だと思ってるし男だとも思ってないから。安心してよ。どっちかって言うと嫌いだし」



ほら。
こんなこと言われるのはわかってたのに。

自分の言葉で傷つくなんて。


「おぉ、気があうね、俺もユズのことちょっと嫌い」



そう言ってまた自分を苦しめる。