そうだ、鏡は異世界に通じているらしいよ

「魂を与えられた式神達が、ここに住んでるんですよ」

金銭を払い、人力車を降りる。入鹿くんはキラキラした笑み浮かべていた。

「ほらほら結月様、まずは何処に行きます?結月様の為に現代的な場所も用意してありますよ!」

ぎゅっ、と手を握られた。

「結月様はすぐにいなくなっちゃいそうですから。だから、僕がこうやって手を握っていなくちゃ」

「わ、分かった」

「さ、行きましょう!夜まで帰らせませんよ!」

「え、ええっ!?」