「座ってなよ、葉山っ」
「何故、俺を遠ざけるっ」
と言いながら、葉山も早足になる。
「宅配だってばっ。
キャットタワーが届いたのよっ」
「じゃあ、運んでやるよっ」
と二人で争いながら、ドアを開けると、案の定、まだビニールに包まれたキャットタワーを抱えた遥久が立っていた。
「……洸。
俺が居なかったら、すぐに別の男を連れ込んでるのか」
と不気味な笑顔を浮かべ、言ってくる。
顔が白く整っているので、とても怖い。
ホラーだ……と思う洸の後ろで、きゃーっ、とチャトランに興じているらしい女子たちの声がもれ聞こえていた。
貴方には、あの声が聞こえてはいないのですか……。
こいつ、一人で来ているわけではないですよ、と思いながらも、遥久の形相に恐怖で固まり、弁明出来ずにいる間に、遥久が葉山に向かい、キャットタワーを振り上げていた。
「課長っ!
それっ、チャトランが楽しみにしてますからっ。
チャトランがっ!」
と遥久が可愛がっているチャトランの名を叫びながら、洸は慌てて、その腕をつかむ。
「何故、俺を遠ざけるっ」
と言いながら、葉山も早足になる。
「宅配だってばっ。
キャットタワーが届いたのよっ」
「じゃあ、運んでやるよっ」
と二人で争いながら、ドアを開けると、案の定、まだビニールに包まれたキャットタワーを抱えた遥久が立っていた。
「……洸。
俺が居なかったら、すぐに別の男を連れ込んでるのか」
と不気味な笑顔を浮かべ、言ってくる。
顔が白く整っているので、とても怖い。
ホラーだ……と思う洸の後ろで、きゃーっ、とチャトランに興じているらしい女子たちの声がもれ聞こえていた。
貴方には、あの声が聞こえてはいないのですか……。
こいつ、一人で来ているわけではないですよ、と思いながらも、遥久の形相に恐怖で固まり、弁明出来ずにいる間に、遥久が葉山に向かい、キャットタワーを振り上げていた。
「課長っ!
それっ、チャトランが楽しみにしてますからっ。
チャトランがっ!」
と遥久が可愛がっているチャトランの名を叫びながら、洸は慌てて、その腕をつかむ。



