わたし、結婚するんですか?

 そうだ。
 あのとき、呆然としていたので、ぺらっと葉山にはしゃべってしまっていたんだった……。

 そんなこんなで揉めているうちに、家に着いていた。

 みんなで酔い覚ましに珈琲など飲みながら、チャトランを眺める。

「やだーっ。
 可愛いっ。

 膝に乗ってきたよーっ」
と郁美(いくみ)が騒いでいる。

 チャトラン、サービス精神旺盛だな、と思いながら、みんながチャトランを囲んで、床に座り込んでいるので、洸はソファに座り、そんなみんなを眺めていた。

 すると、洸から少し距離を空け、葉山もソファに座ってくる。

「可愛いな、猫」
と言いながら、何故か、葉山は、さっきから、チャトランと距離を取っている。

「……葉山。
 猫、苦手なの?」

「……苦手ではない。
 アレルギーなんだ」

「さっきから、くしゃみもなにも出てないじゃない」

「……精神的なアレルギーだ」

 人はそれを苦手というのではないだろうか。