わたし、結婚するんですか?







「ありっ?
 女子会じゃなかったの?」

 噂の新しく出来た中華の店のテーブル。

 どっかり目の前に座っている葉山を見て、洸は言う。

「いやいやいや。
 女子ばかり居るのなら、俺が居なきゃ駄目だろ」
と葉山は相変わらず、訳のわからないことを言いながら、周りの女子たちに愛想を振っている。

 ……まあ、別にいいんだが。

 昨日の謎の話はなんだったんだろうな、と調子のいい葉山を見ながら、洸は思っていた。

『お袋さん帰ってきたら教えろよ。

 お前、俺を恋人だって、お袋さんに紹介してくれるって言ったろう』
とか、よくわからないことを言っていたが。

 まあ……冗談だろうな、と思いながら、楽しそうに女の子たちと話している葉山を眺めていた。

 そして、事業部の浜崎朋美(ともみ)は来ていなかった。

 遥久の話によると、自分が落ちたとき、彼女と一緒に居たようなので、詳しい話を訊きたかったのだが、残念ながら、出張に出ているようだった。