わたし、結婚するんですか?

 




 次の日も仕事は忙しく、嵐のように時間は過ぎ去った。

 人事なので、就職試験の関係での用事もあり、総務の手も借りたのだが。

 ……外では、本当に目を合わさないな、この人。

 恋人だというのが本当なら、グレますよ……と遥久を見ながら、洸は思っていた。

 手伝ってくれた総務の狭間瞳(はざま ひとみ)が、
「今日、行くんだよね? 中華」
と言ってくる。

「行く行く」

 昨日も食べたけど、案の定、食べたら続けて食べたくなったので、望むところだった。

 チラと人事部長と話している遥久を見る。

 なんか今日キャットタワーが届くとか言ってたけど、中華を食べに行く話はしてあるから大丈夫だろう。

 キャットタワーかあ。

 チャトラン喜ぶだろうなー。

 毛玉のようなチャトランが、キャットタワーを飛び歩くさまを想像し、ふふ、と笑っていると、遥久がこちらを見ていた。