わたし、結婚するんですか?

 そう訴えてみたが、遥久は、
「ネコにエサを足してやらねばな」
と言いながら、部屋の隅に行き、そこにあった自動餌やり機に、まだ足さなくてもいいのに、蓋を開けて、エサを足していた。

 猫はすぐに遥久を追いかけて行き、エサ鉢の周りをぐるぐると回る。

 話を誤魔化すようにエサをやる遥久の背中を見ながら、洸は、

 ……中華、自分が食べたいんですよね? と心の中で繰り返していた。