遥久は章浩に、
「今井章浩。
此処は、社外だから、今は社長でも部下でもない」
と言い出した。
そんな部下あるかっ、と章浩が目で訴えている。
「お前のせいで、洸は三階から落ちて、死にかけたんだぞっ」
いや、私が、勝手に落ちたんですよねー。
遥久は胸倉をつかまんばかりの勢いで章浩に詰め寄っていたが、実際につかまなかったのは、やはり、心の底ではちゃんと相手が社長だとわかっているからか。
っていうか、この人、親になったら、子どもに対してもこんな感じなのかな。
とんだ莫迦親になりそうだが……と少し早い心配をしながら洸は言った。
「課長。
あれ、おにーちゃんが頭を撫でたせいだけじゃなかったんですっ。
あとで浜……」
危うく、おにーちゃんの前で、浜崎の名前を出すとこだったーっ、と慌てて踏みとどまる。
「あとで訊いたら、私とおにーちゃんがお揃いのカフスとイヤリングをつけていたのも、勘違いした原因だったみたいで」
「今井章浩。
此処は、社外だから、今は社長でも部下でもない」
と言い出した。
そんな部下あるかっ、と章浩が目で訴えている。
「お前のせいで、洸は三階から落ちて、死にかけたんだぞっ」
いや、私が、勝手に落ちたんですよねー。
遥久は胸倉をつかまんばかりの勢いで章浩に詰め寄っていたが、実際につかまなかったのは、やはり、心の底ではちゃんと相手が社長だとわかっているからか。
っていうか、この人、親になったら、子どもに対してもこんな感じなのかな。
とんだ莫迦親になりそうだが……と少し早い心配をしながら洸は言った。
「課長。
あれ、おにーちゃんが頭を撫でたせいだけじゃなかったんですっ。
あとで浜……」
危うく、おにーちゃんの前で、浜崎の名前を出すとこだったーっ、と慌てて踏みとどまる。
「あとで訊いたら、私とおにーちゃんがお揃いのカフスとイヤリングをつけていたのも、勘違いした原因だったみたいで」



