わたし、結婚するんですか?

 




 夢を見た。

 真っ逆さまに何処からか落ちる夢。

 ……いや、何処からかって、三階か。

 自分を助けた瞬間の遥久の驚いた顔が見えた気がして。

 おや、私、記憶あるじゃないか、と思った。

 そうだ。
 頭も打ってないのに、記憶がなくなるなんておかしいよな、と思って、目を覚ます。