わたし、結婚するんですか?

 すると、遥久は、
「なに笑ってるんだ?」
とやさしく囁き、キスしてきた。

「こんなことは生まれて初めてなんだが。
 お前が楽しそうにしてると、俺も嬉しいんだ」

 そう言い、今度は、洸の頬にキスしてくる。

 遥久はそのまま、洸をソファの上に横たえようとした。

 洸はその柔らかすぎず、硬すぎないソファに手をつき、しても無駄そうな抵抗をする。

「いやいや。
 このソファ、真っ白過ぎて、座ってることすら、怖いんでっ」

 いや、汚してもいい、と遥久は洸の膝の上に跨り、言ってきた。

「このソファ、お前は気に入らないようだから、もう捨てることにした」

 いや、別に気に入らないんじゃないしっ。

 捨てなくてもいいんですけどっ。

 ……ていうか、

「カーテン開いてますけどっ!?」
と窓を指差し、訴えたが、遥久は平然と、

「大丈夫だ。
 この辺りに、この高さの建物はないから、誰も見えない」
と言ってくる。