わたし、結婚するんですか?

「暇なとき、ふと、考えてみるんだ。
 俺はお前のために、何処までなにが出来るかな、と」

 いや、私のためなら、もっとなにかこう、私が喜ぶようなことをして欲しいんですが、と思っていると、
「それで、結論としては、結構、犯罪スレスレでもいけるなってことなんだが」
と洸の手を握ったまま、遥久は語ってくる。

 ……殺人は犯罪ですよ、と思いながら、この人、何処までも本気そうなのが怖いな、と思っていた。

「つまりは、俺は相当お前が好きらしい、ということだ。
 お前と俺の邪魔をする奴なら、殺してもいいと思うくらいに」

 だから、殺人は犯罪ですよ……と思いながら聞いていたが。

 頭の片隅ではわかっていた。

 他人が今、この会話を聞いていたら、

 なんという、阿呆なラブラブカップルだと思うだろうな、ということは。

 さっきの遥久の、聞きたくもないのに、テロだろ、テロ、という言葉を思い出し、ちょっと笑いそうになってしまった。