耳栓持って乗るとか、と思っていると、
「ああいうの、どうにかならないのか?
聞きたくもないのに、テロだろ、テロ。
純真な男子高校生とか乗ってたら、卒倒するぞ」
と言ってくる。
「……課長は意外と、女性に夢を抱いてらっしゃるんですね」
と思わず、言ってしまうと、嫌な顔をする。
「いや、今はなにも抱いてはいない。
だが、異性というのは、神秘的なところがあるだろ。
自分では理解出来ない部分が多いから。
でも、今はもう、大丈夫だ。
充分、幻滅してるから」
と身も蓋もないことを言ってきた。
「だから、安心しろ。
お前も俺になにも取り繕う必要はないぞ。
その先にお前が居るわけだから」
幻滅した先に存在しているのがお前だとか言われても、なにも安心できないが、と思っていると、遥久は、リビングの明かりをつけながら言う。
「散々幻滅したあとに、お前と出会って。
なんだ。
女って、最初に思ってたのと変わらないのかもという幻想をまた見てしまった。
でも、いろいろあ……」
「ああいうの、どうにかならないのか?
聞きたくもないのに、テロだろ、テロ。
純真な男子高校生とか乗ってたら、卒倒するぞ」
と言ってくる。
「……課長は意外と、女性に夢を抱いてらっしゃるんですね」
と思わず、言ってしまうと、嫌な顔をする。
「いや、今はなにも抱いてはいない。
だが、異性というのは、神秘的なところがあるだろ。
自分では理解出来ない部分が多いから。
でも、今はもう、大丈夫だ。
充分、幻滅してるから」
と身も蓋もないことを言ってきた。
「だから、安心しろ。
お前も俺になにも取り繕う必要はないぞ。
その先にお前が居るわけだから」
幻滅した先に存在しているのがお前だとか言われても、なにも安心できないが、と思っていると、遥久は、リビングの明かりをつけながら言う。
「散々幻滅したあとに、お前と出会って。
なんだ。
女って、最初に思ってたのと変わらないのかもという幻想をまた見てしまった。
でも、いろいろあ……」



