「あーもー分かんないー!」
「いいか早まるな、よく考えろ、部分点取れよ!?」
本当に心配になる彼女との補講は、大抵二人きりだった。
朝八時、先生はプリントをたくさん置いてさっさと職員室に帰ってしまう。
多分、ものすごく暑い教室にいたくないんだろう。
一枚解き終わるごとに職員室まで提出に行って、採点してもらって次に進むシステムだ。
間違ったら何回も解き直し。それを十二時までやって、解散。
そんな日が二日ほど続いて、二人きりになると、どちらからともなく話をするようになった。
ときどき涼みながら、順調に解いていく。
「暑い」
「暑いねー」
「解き終わった?」
「まだ。解き終わった?」
「解き終わった。提出して涼んでくる」
「え、速い! ずるい! 私も涼みたい!!」
「俺だって涼みたい」
「私は全然涼めないのにー」
「頑張れ」
「頑張れないー教えてー」
「……はいはい」
ずるいずるいと騒ぐ彼女に、結局根負けして教えるのが常だった。
「いいか早まるな、よく考えろ、部分点取れよ!?」
本当に心配になる彼女との補講は、大抵二人きりだった。
朝八時、先生はプリントをたくさん置いてさっさと職員室に帰ってしまう。
多分、ものすごく暑い教室にいたくないんだろう。
一枚解き終わるごとに職員室まで提出に行って、採点してもらって次に進むシステムだ。
間違ったら何回も解き直し。それを十二時までやって、解散。
そんな日が二日ほど続いて、二人きりになると、どちらからともなく話をするようになった。
ときどき涼みながら、順調に解いていく。
「暑い」
「暑いねー」
「解き終わった?」
「まだ。解き終わった?」
「解き終わった。提出して涼んでくる」
「え、速い! ずるい! 私も涼みたい!!」
「俺だって涼みたい」
「私は全然涼めないのにー」
「頑張れ」
「頑張れないー教えてー」
「……はいはい」
ずるいずるいと騒ぐ彼女に、結局根負けして教えるのが常だった。


