シンデレラの魔法は解けない






改めて彼らを見た。

彼らの中には顔を真っ赤にしている人もいて、アルコールのせいで気が大きくなっているのだろう。





「何とか言えよ、コラァ!!」




男性たちの中の、リーダー的存在がいきなりあたしの胸ぐらを掴んだ。

平さんのネックレスがぶちっとちぎれてパールが飛び散った。

そしてあたしは、泣きそうな顔で震えていた。





男性に攻撃なんてされたことはない、ましてや胸ぐらを掴まれたことなんて。

さっきまでの幸せな気分は一転、あたしは恐怖で震えていた。