シンデレラの魔法は解けない










白い素敵なゲストハウスに着くと、すでにたくさんの招待客が集まっていた。

色とりどりのドレスを着た女性たちに、スーツを着た男性たち。

その誰よりも、あたしたちが輝いているように見える。

側を通り過ぎた女性たちは明らかに頰を染めて平さんを見ていて……

ソファーに固まってビールを飲んでいた男性たちは、同じような瞳であたしを見た。

こんなに注目を浴びることなんて初めてだ。

いつもならビクついてしまうが、今日は平さんが隣にいる。

だから、堂々と胸を張って歩けるんだ。