その後数日は、いつも通りの日々だった。 ただ違うことといえば、同僚たちから髪型を褒められたくらいだ。 平さんからの連絡はなく、いつものように仕事をする。 そうやって何事もなかったかのように仕事をしている自分が信じられなかった。 武雄と別れたら、仕事なんて出来ないほど落ち込むと思っていたのに。 落ち込んでいないといったら嘘になるが、気付いたら平さんのことばかり考えていた。