敵対心剥き出しの武雄と麻友がひどく醜く感じる。
平さんは冷静で、紳士で、その様子にいちいち胸がきゅんといってしまう。
「お前……」
武雄が平さんを睨むが、平さんはビクともしない。
そんな平さんに、武雄はあり得ないことを言う。
「お前、良かったな。
俺のお下がりの女を彼女に出来て」
「ちょっと……何言ってるの!?」
「そいつは頭悪いから扱いやすいぞ。
俺のいうことを素直に聞いてくれるし、他に女がいても怪しまないし。
ただ、セックスさえしてやれば……」
「やめてよ!!
平さんの前で、そんなこと言わないでよ!」



