原あかりは平さんの煙草を一本取り出して、それに火をつけた。 そんな原あかりに驚きを隠せない。 原あかりが平さんの同級生だなんて。 そして、何と元ヤンだなんて! 人の本性って分からない。 「そんなんだから、原のことは気にしなくてもいいよ。 原だって、俺に恋愛感情はないんだし」 そんなことを言う平さんを睨み、あたしに視線を移す原あかり。 その顔はやっぱり綺麗だが、なんだか庶民じみていた。