平さんの言っていることは正論だ。 その正論が、さらにあたしを苦しめる。 あたしだって平さんに言ってやりたい。 平さんがあたしを不安にさせるからいけないって。 さっきも、長時間原あかりと密室にこもっていたって。 だけど、そんなことを言わせないような迫力が平さんにはあった。 決して怒鳴っている訳でもないし、言葉遣いが荒々しい訳でもない。 それなのに、初めて思ってしまった。 ……平さんが怖い。