少しずつ、少しずつ二人に追いつく。
原あかりが平さんを見上げて楽しそうに笑う。
大きな眼鏡をかけていたが、その横顔はやっぱり原あかりのものだった。
そんな原あかりを、平さんも笑顔で見下ろしていた。
あの笑顔は、あたしだけのものであってほしいのに。
あの優しさも、あたしだけのものであってほしいのに。
だけど、平さんはみんなに優しいんだ。
あたしは平さんの特別ではなかったのだ。
その事実に愕然とする。
あたしは彼女だよね?
だけど、平さんは原あかりが好きなんだよね?
もし、原あかりも平さんを好きだったら……
あたしはどうなるの?



