平さんはベッドルームの扉を開け、大好きなその笑顔であたしを見て、衝撃的な事実を告げた。




「朝ごはん作ったから、食べようね」




……え!?朝ごはん?



思わずリビングのテーブルを見たあたしは、言葉を飲んでいた。

美味しそうなトーストに、サラダにベーコンエッグ。

これまた素敵朝食だ。

朝食くらいあたしが作ろうと思ったのに、至れり尽くせりだ。




「どう、美味しい?」



「……すごく美味しいです」




そう答えたあたしを見て、嬉しそうに笑う平さん。

だから、その笑顔は犯罪だって言ってるのに!

真っ赤になりながら平さんをちらりと見て、さらに真っ赤になってしまった。

だって、今日の平さんも素敵だったから。

お洒落モードの平さんだったから。