あたしは迷惑な女だ。

見ず知らずの男性に、重い恋愛話なんてして。

だけど、急に現れたこの素敵男性が優しくて、うんうんと頷いて聞いてくれるから、思いのままに話してしまった。






「麻友は親友だと思っていたし、武雄は大好きな彼氏でした。

それなのに、二人してあたしを弄んで笑っているなんて……」




次々溢れる涙をハンカチで拭くあたしに、



「それは辛かったですね」



男性は言う。




「ごめんなさい……

見ず知らずの人に、こうやって甘えてしまって」