見上げた瞳は、平さんの甘くて優しい瞳とぶつかって、絡まったように離せなくなる。
こうやって改めて見ると、平さんってすごく整った綺麗な顔をしている。
うっとりするあたしに平さんはゆっくり顔を近付け……
唇が触れる。
倒れそうになるあたしを優しく、だけどぎゅっと抱きしめ、身体の底まで痺れてしまうような口付けを交わした。
こんなに甘くて優しいキスは初めてだ。
平さんはあたしなんかに気持ちはないはずなのに、愛されているなぁと思ってしまう。
そして、もっともっとこうしていたいと思うのだ。
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