その隣にはファッション誌が置かれている。 表紙には原あかりが載っていて、この世の人とは思えないほど整った顔で、あたしを見て笑っている。 平さんは、この原あかりの担当もしているんだ。 原あかりに比べると、あたしなんて蝿みたいなものだ。 自虐的発想に陥り、慌てて首を振る。 それにしても、平さんの好きな人は誰だろう。 もしかして、原あかりかな? それならあたしは歯が立たない。 ため息をついてしまった。