夕暮れの道を、とぼとぼと歩いた。

すれ違う幸せそうなカップルを見て、胸が痛んだ。

あ、ここ武雄と来たとか、待ち合わせしたとか、過去のことばかりを思い出してしまう。

二歳年上で、明るくて楽しくて、あたしをぐいぐい引っ張ってくれる武雄が好きだった。

……こうも好きだったのに!!