マイクを通して告げた先輩の声。

またも世界を満たすのは、割れるような拍手と。



「……愛してる」



ずっと想い続けてくれた運命の人が、

最上級の愛の言葉とともにくれた口づけの中で。



青い薔薇の相反する花言葉を、うっすら思い出した。

『夢かなう』と『不可能』。



それはまるで。



「わたしも……愛してます」



彼が好きになってくれた"わたし"、そのものだ。



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こちら王宮学園ロイヤル部 【完】