マイクを通して告げた先輩の声。 またも世界を満たすのは、割れるような拍手と。 「……愛してる」 ずっと想い続けてくれた運命の人が、 最上級の愛の言葉とともにくれた口づけの中で。 青い薔薇の相反する花言葉を、うっすら思い出した。 『夢かなう』と『不可能』。 それはまるで。 「わたしも……愛してます」 彼が好きになってくれた"わたし"、そのものだ。 . 。 。 . * : ◆ こちら王宮学園ロイヤル部 【完】