【完】こちら王宮学園ロイヤル部




「南々先輩お誕生日なので、何番目にルーレット回したいか言ってください。

時計回りにするので、南々先輩がその番号になるように逆算してスタートですね」



「え、別に何番目でもいいんだけど?

んー、じゃあ3番目がいい」



「じゃあ夕帆先輩からで」



夕帆先輩、いつみ先輩、わたしと椛、ルア、ルノ、莉央の順番。

からからと回されるルーレットが出した数字は『7』。いきなり特に何も起こらないマスに止まったから、次はいつみ先輩。



「何回かゲームしたことあるけどさ〜。

基本的に運のはずのゲームもいっちゃんが勝つよねえ」



「そうですね。

このメンバーだと、むしろ頭脳派のゲームの方が面白かったんじゃないですか?」



計算できて、と告げるルノに「うるせー」って言ってるのは莉央だから、この人生ゲームの提供者は彼らしい。

その間に先輩が出したのは『10』で、彼はお金を獲得できるマスに止まった。……なんというか。




「いつみ先輩って、

マイナス系のマス止まらなさそうですよね」



まだ1回目なのにそう思ってしまう謎。

彼が王学の絶対王者だからだろうか。マイナスという言葉がとても似合わない。



「いつみが億万長者でも、違和感ないもんね……?」



「……実際はお前とルノの方がそれに近いけどな」



ルアの言う通り、本当に彼が億万長者でも違和感がない。

むしろ、「ああ、やっぱり」と思ってしまうぐらいだ。実際は逆だと言ってるけど、彼の家だってすごいことに変わりはないし。



「姫回していいよ〜」



そうこうしているうちに順番が回ってきたから、ルーレットを回せば、数字は『7』。

夕帆先輩と同じマスなので、特に変わりナシ。……なんというか、序盤だから少々盛り上がりに欠ける。